山口ツアー(その1)_虫の音が聞こえる新山口駅

この秋に開催されている「山口ゆめ花博」(第35回全国都市緑化やまぐちフェア)にあわせ、研究室およびOBの有志で、10月初旬に山口県内のランドスケープ事情を視察してきました。その中で、印象に残ったものを幾つかご紹介します。

まず、ご紹介したいのは、新山口駅の南北自由通路の「垂直庭園」。フランス出身のアーティスト・植物学者のパトリック・ブラン氏の監修のもと、山口県内に自生する植物140種を使用した全長100mにもわたる緑の壁です。山口市内で開催された「造園技術フォーラム」(2018年10月3日)でも紹介されていましたが、地元の造園・園芸業者や地域住民の方々が、施工や維持管理にかかわって、今の垂直庭園があります。

山口から松戸に帰る夜、待ち合わせの人々のなかで、この通路のベンチに座っていると、どこからともなく、秋の夜の虫の音が聞こえてきました。音をたどっていくと、垂直庭園の中から。。。。思いがけない音の風景に感動しました。

垂直庭園で待ち合わせする人々の風景

また、表口の橋上には、デッキ上にも植栽はもとより、ベンチ、テーブルにカフェも設置され、仕事の帰りのビジネスマンや学生達が、思い思いに、時間を過ごしていました。

隣接するカフェで飲み物をオーダー可能

新山口駅とその駅前は「ターミナルパーク」というコンセプトで整備が進められているようです。新幹線口は未整備ですが、完成した姿が楽しみです。