■プロジェクトの概要

2010年から2011年にかけて,千葉県印旛郡栄町の産業課からの委託による「観光アクションプラン」の策定を,本学の秋田典子研究室と共同で行いました。

観光アクションプランとは,具体的な観光施策を展開するために,「受け入れ側(観光地)が観光都市として地域ブランドを構築するための具体的なプログラムを明らかにして,その行動指針を提示するもの」です。

このプロジェクトは,修士1年生3名,学部3年生4名が中心となって進め,アクションプランの策定のために,まずは学生ならではの視点による栄町の魅力を掘り起こしを行いました。

魅力の掘り起こしにあたっては,学生それぞれがみどり・歴史・水辺・農・集落の風景等のテーマを設定し,栄町内を歩いたり,自転車で巡ったり,栄町役場や地域住民の方々への聞き取り調査を行いました。

また,地域住民が感じる栄町の魅力を探るために,栄町の魅力的な風景を撮影した写真とその写真に対してのコメントを公募しました。提供していただいた写真は,2010年12月12日に安食小学校で開催された,「いっさいがっさいフェスティバル2010」において,「みんなに伝えたい栄町の魅力写真展」として出展しました。併せて,学生がこれまでの調査で見つけた栄町の魅力について,「千葉大生による栄町の魅力発表会」も行い,来場者の方から様々な意見・感想をいただきました。

いっさいがっさいフェスティバル2010出展の様子
(左:みんなに伝えたい栄町の魅力写真展 右:千葉大生による栄町の魅力発表会)

2011年6月5日には,最終報告会として,「栄町観光アクションプラン策定フォーラム~栄町の現在(いま)と未来(これから)」を栄町役場で開催しました。最終報告会では,「みんなに届け 栄町」を計画の方針として学生が考案した7つのプランについて発表し,来場者の方との意見交換を行い,いただいた意見・感想を観光アクションプランに反映しました。

最終報告会の様子

■プロジェクトの成果

このプロジェクトの成果は,学部3年生を対象に実施された環境造園実習Ⅱでの提案と併せて「栄町観光アクションプラン」としてとりまとめ,栄町における観光施策の指針となる行政計画として,栄町役場のホームページに掲載されています。

栄町観光アクションプラン